(膵臓や脾臓の合併切除が必要な胃がん、残胃がん、胃全摘後に胸の高い位置での吻合が 必要な場合などでも大きな傷で手術することはほとんどありません)。
ロボット手術指導医を「食道」と「胃」2つの領域で持っている医師は九州で3名のみです(2023年12月時点)。
video2 胃がんの腹腔鏡手術
内視鏡による出血の少ない、繊細な手術が可能です。
胃は脾臓に近いため脾臓周囲のリンパ節へ癌が転移を来すことがあります。
左のビデオのように、患者さんの病状によっては脾臓を温存しつつ、リンパ節を摘出する手術も行っております(すだれ状郭清)
脾臓周囲は動脈と静脈が複雑な走行をしており、血管を傷つけずに癌が残らない手術を行うには技術を要します。
ロボット手術は、術者の手となる道具に関節機能があるため、より繊細な手術が可能になりました。
ビデオは幽門下リンパ節郭清のビデオです。
Videoは接合部がんに対する下縦隔リンパ節郭清です。
食道に浸潤がある接合部がんには胸部下部食道周囲のリンパ節郭清が必要となります。
腹部から腹腔鏡を用いて郭清を行っています。
食道がん、胃がん両疾患に精通していますので、この領域のがんにも安全性と根治性を保った手術、治療を提供することが可能です。
video3 噴門側胃切除後の透視の写真
胃から食道への逆流を防止する"噴門"が切除されていますが、再建の方法を工夫することにより逆流しないようにすることが可能になりました。患者さんの生活の質の向上につながっています。
当科では、6か月以上の内科的治療で有意な体重減少および肥満に伴う合併症の 改善が認められない患者さんに対して腹腔鏡下胃縮⼩術(スリーブ状切除:胃を細くする方法です)を導入いたしました。腹腔鏡胃切除術に習熟した医師が手術を行います。減量のみでなく、関連する糖尿病、高血圧などの併存疾患に対する改善効果も得られています。詳細をお聞きになりたい方は、お気軽にご相談ください。